中央大学法学部通信教育課程を卒業した管理人が システムの分かりづらい中央大学通信教育について 実際の体験、学習の仕方を書いています。もう卒業したので次のLLMという目標に向かってのことが中心のブログとなります。

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不真正不作為犯の積極的利用意思

2006 - 03/23 [Thu] - 23:27


不真正不作為犯の積極的利用意思

 不真正不作為犯の積極的意思について以下に述べる。
ここは判例においても見解が分かれており、説得的に一貫した
理論を論じることが出来れば良いと思われる。

 そこまで難しく考える必要はなく見解としては
積極的な利用意思が必要か必要でないかという二つの見解に
分かれるのである。

 では、ここで少し以前の復習をしてみましょう。
これは、不真正不作為犯成立の最後の用件である。
不真正不作為犯の成立要件とはなんだったかな(・ω・ )モニュ?
下記に書き出してみるから思い出してみよう。

①作為義務に違反すること
②作為の可能性、容易性
③作為との同価値性
④積極的利用意思

 では思い出したところで本題に戻ることにする。
(1)必要説では本来は作為犯より弱い形式が不作為犯なのであるから
主観的側面からも考える必要があると解するので利用意思が必要で
あると解する。しかし、犯罪の構成要件に該当する行為として
主観面も考慮されるということである、不真正不作為犯の拡大を
意味するので妥当ではないというべきである。

 不要説から、通常の故意があれば不真正不作為犯は成立する
と解する方がより妥当だと思われる。
判例では、利用する意思があれば不作為は成立するとしいるが
作為義務が強い場合においては不要としている。

 判例の態度からはケース・バイ・ケースと言うほか無いが
どちらかと言えば不要説に傾いているように思われる。 


                 以上 


 次回は不作為による従犯について述べる。

不真正不作為犯の作為義務の発生根拠

2006 - 03/22 [Wed] - 22:50


不真正不作為犯の作為義務の発生根拠

 不真正不作為犯の作為義務の発生根拠について以下に述べる。
不真正不作為の作為義務の発生根拠は一般的には、①法令②契約、
事務管理③慣習、又は条理を根拠とすると解する(形式的三分説)

 少し復習をかねて思い出してみよう。
不真正不作為において当該不作為が作為と同視しうる実行行為性を
持つ為に、 何を備える必要があっただろうか。

  (ω・ )ゝ なんだって?
忘れたってΣ(・ε・;)

  (# ゚Д゚) ムッキー (´▽`*)アハハ

 実行行為性を持つ為には実行行為と不作為が構成要件と
同価値であるといえればよかったよね。
 としたら・・・作為義務構成要件的結果発生の防止という
法律上の義務といえることになるよね???

 さて、ここでまた復習だよΣ(☆∀☆;)
この作為義務の体系上の地位って何だったかな???
復習しながらつながりを覚えていきましょう。

 NORIは保証人説を採用している。一般的には保証人説とは
作為義務を構成要件要素だと解しており、構成要件的結果発生のを
防止すべき法律上の義務を負うもの(保証人)であると解する。

 では、作為義務の発生根拠にもどろうか。
そうすると、保証人説から法律上の義務を負うものが作為義務を
負うと解しているのであるから、つまり作為義務はただの道徳上の
義務では足りないということである。
 そうすると、①法令②契約、事務管理③慣習が又は条理が作為
義務の発生根拠となるのである。この法律上の義務を発生根拠にする
ことは明確性の原則も満たしている。しかし場合によっては先行行為
に基づいて条理上の作為義務の発生することもある。

 

                     以上

 次回は、不真正不作為犯の積極的利用意思について述べる。

不真正不作為犯の作為義務の体系上の地位と不真正不作為犯の作為義務の錯誤

2006 - 03/21 [Tue] - 18:31


不真正不作為犯の作為義務の体系上の地位と

不真正不作為犯の作為義務の錯誤


不真正不作為犯の作為義務の体系上の地位と不真正不作為犯の作為義務の錯誤について以下に述べる。なぜここで不真正不作為犯の作為義務と
作為義務の錯誤について述べるのか説明しておくと、この体系上の
地位の学説は錯誤に関連し影響を与えるものであるから、同時に考察
したほうがより理解を進めるのに役立つと考えたからである。
 
 まず、不真正不作為犯の体系上の地位についてであるが、この点に
ついては構成要件要素であると解することが妥当である。なぜならば
作為義務の有無というのは、そもそも作為と同視できるだけの実行行為
を備えた当該不作為についてそれが実行行為であるかどうかの検討で
あるのだから、構成要件該当性を検討するもであし、構成要件要素と
解するのが妥当な見解である(保証人説、統合説)。

 しかし、これに対して作為義務は違法性の段階において論ずる
べきであり、構成要件的結果と因果関係にある不作為は全てが構成要件
に該当し、作為義務に違反したものだけが違法性を有するという見解
があるが(違法性段階説)、これではどのような不作為も全てが
構成要件に該当することになってしまい妥当ではない。そもそも、
定型化し作為の構成要件として規定してあるのは、犯罪と非犯罪を
明確にする為であり、自由保障機能を健全に機能させるためだから
である。又、罪刑法定主義に反するという問いに対しては、
作為義務の範囲を解釈により明確化するとして、罪刑法定主義には
反しないと解すべきなのである。

 次に、不真正不作為犯の作為義務の錯誤について論ずる。
作為義務の錯誤の処理については、上述した学説が関連してくる。 
まず先に、作為義務は構成要件要素であり、裁判官の評価が必要で
ある規範的構成要件要素であるとする。ここで問題となるのは、
錯誤の処理及び故意犯の成立についてである。又、規範的構成要件は
意味の認識が必要である。ここは具体例を出した方が理解が早いため
具体例出すことにする。

ex)小さな子どもが溺れている。側にいる父親には救助義務があるが
少し場面を変えて考えたらどのようになるか。

①父親が溺れている子どもは他人の子どもだと誤信した。
②父親が、溺れかかっている子どもが自分の子どもであると認識。
 しかし近くに、その場所の管理者がいた為に救助義務はないと
 思っていた。

 簡単に結論だけ述べると、一般の判断において、助けるべきだという
理解がある場合には作為義務の錯誤であっても、故意を阻却しない。
統合説から①を考察してみよう。①は意味の認識を欠いていることから
故意は阻却されることになる。つまり規範的構成要件の錯誤になる。

 ②は親として何らかの行動をとるべきであるから、意味の認識
があると解し、故意を阻却しない。
  

 
                以上


 次回は不真正不作為犯の作為義務の発生根拠について論ずる。

不真正不作為犯の実行行為性

2006 - 03/18 [Sat] - 20:15


 不真正性不作為犯の実行行為性

 不真正不作為犯の実行行為性について以下に述べる。
不真正不作為犯について述べる前に簡単にではあるが不作為犯と
罪刑法定主義の関係について簡単に触れておくことにする。

 まず、不作為犯においては罪刑法定主義に反するのではないか
という問題ある。不作為犯においては、構成要件として不作為を
規定をしている真正不作為犯と作為の構成要件的結果を不作為の形
で実現する不真正不作為犯がある。前者は規定があるために問題は
少ないが不真正不作為犯において問題がある。

 不真不作為犯では、作為の規定を不作為犯にあてることから
刑罰法規の類推適用であるのではないかという問題があるが
作為犯の禁止規範の中にも、特定場合にある行為をせよという
命令規範を含んでいるのであるから類推にあたらないと解すべきで
あろう。

 又、作為犯は構成要件の形式が作為で定められているのであるから
不真正不作為犯においては、どの範囲の不作為が実行行為となるか
を直接的に定めてあるわけではないため、不作為の範囲が明確では
ない為に、明確性の原則に反するのではないかという問題があるが、
実社会においては作為と同視できる可罰的、違法性を備えた不作為は
存在することから、その範囲を解釈によって明らかにすることで
明確性の原則には反しないと解すべきであると解する。


 ここからは、不真正不作為犯の実行行為性の問題について
論じていくことにする。

 上記でも説明したように、不真正不作為犯の実行行為性の問題とは
どの範囲の不作為が実行行為を認められるかという問題であり、
その範囲を解釈によって明らかにするとして、何がその根拠となるか
ということである。

 簡単に成立要件から述べておくこととする。
まず不真正不作為犯の処罰範囲を限定する前提として
その不作為が作為犯と同視できるだけの実質的な違法性を
備えるという必要がある。
↓↓↓
上記のことから以下の要件が導かれることになる。
①作為義務に違反すること
②作為の可能性、容易性
③作為との同価値性(争点)
④積極的利用意思(争点)

 上記の要件を簡単に記述してみると下記のようになる。
↓↓↓
 不真正不作為犯について、行為者には作為義務が要求されると解す。
理由としては、作為義務を要求することで処罰範囲の明確化を図る
必要があるからである。作為義務を要求し、処罰範囲を明確化する
ことで明確性の原則も満たすことが出来るのである。又、主観的要件
である積極的利用意思は通常の故意を持っていれば足りるとし、
積極的な利用意思は不要であると解することが妥当である。


                   以上

 次回は、不真正不作為犯の作為義務の体系上の地位と
不真正不作為犯の作為義務の錯誤について考察する。

不作為犯

2006 - 03/17 [Fri] - 20:05

 
不作為犯

 不作為犯について以下に述べる。
ここでは不作為はんについて述べていくが、ここは重要論点であり
吸収するべき部分も多いので、簡単に不作為犯とはどのような
ものであるかを簡単に説明し、そして問題点について考察していく
事とする。

 まず不作為犯の意義であるが、不作為犯とは不作為によって
構成される犯罪のことである。
 不作為犯には①真正不作為犯②不真正不作為犯に分かれる。
①真正不作為犯は構成要件的な要素が不作為の形で規定されているが
これに対して、不真正不作為犯は規定されていない。つまり、作為
の形式で規定された構成要件を不作為で実現させるものである。

 不作為犯の問題では、真正不作為犯には規定が置かれているので
さほどの問題は無いが、不真正不作為犯というのは規定が置かれて
いないが不作為で犯罪となるということが問題となる。


【問題点】

 問題点としては、不真正不作為犯の実行行為性と、不作為の因果
関係である。さらに罪刑法定主義との関係である。
 ここでは不真正不作為犯に実行行為性と罪刑法定主義は
掲載しないこととする。この実行行為性と罪刑法定主義ついては、
次回にゆずる。


【不作為の因果関係】
 公式「期待された行為が為されていれば、結果は生じなかった」
という公式に当てはまれば、条件関係を肯定しうる(通説)
仮定的な判断を加えて因果関係を判断する。

「事案」→少女に覚醒剤を打ち、錯乱状態にしたまま放置した為
     急性心不全で死亡した。


 さて、この事案について見当してみよう。
ここで、不真正不作為犯の公式に当てはめてみると、「救命すれば
少女の死はなかった」となる。

 そして、相当因果関係説から、救命しなかった結果死亡したという
ことが相当であるかを考えてみよう。まず、相当因果関係を思い
出してみると、「一般人が認識しえた事情、行為者が現に認識し
ていた事情」を基礎にして、その結果の発生が相当であるか判断する。

 行為者は少女が錯乱していることを知っていた。それに対して
病院に連れて行くことは出来たであろう。又、一般人も少女が
おかしいという事には気づくであろうから、行為者の放置と少女の死と
の間には因果関係を肯定することができる。




                   以上

 次回は、罪刑法定主義と不作為犯の関係、
不真正不作為犯の実行行為性について考察していくこととする。





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プロフィール

NORI

Author:NORI
 中央大学法学部通信教育課程を2008年
9月30日に卒業致しました。
 今からはLLMに向けて英語の学習とお金を
少しばかり貯めることに励むブログになると
思います。

 LLMプログラムの説明をしないといけないですね。LLMプログラムは法学部卒業した学生に対して認められる米国弁護士を取得するために用意されたロースクールプログラムです。
 1年という超短期です。海外の司法試験は受かりやすいと聞いてはいますが、純日本人の僕にとっては、もしかしたら日本の司法試験より難しいかもしれません(><)

 まだまだ、目標に向かってやっていきます☆☆☆
まずは英語をもっと、もっと励みながら、仕事も
しながら上手く乗り切っていきたいと思います。


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